教育エジソン
2018.4.7池袋セミナーのご報告
2018年4月7日(土) 池袋セミナーの御報告です。
1)カットイメージ・リーディング体験講座(AM)
女性3名、男性2名(うち大学生1) 5名の参加でした。
カットイメージが初めての方も、既に公開講座で学ばれた方や授業で実践している教員の方もいました。
講座は、①カットイメージとは、②カットイメージ・リーディングの基本的手順、③映像との類似と相違、④短編小説を読む という流れでカットイメージ・リーディングを多角的に体験していただきました。
十分に感想を書いていただく時間がありませんでしたが、とても楽しく2時間半があっという間だという声をいただきました。
2)カットイメージ・トークセッション(PM)
午前に引き続いての女性2名、男性2名に、午後から女性1名、男性2名が加わり、7名で実施しました。
テキストは、ヘルマン・ヘッセ『詩人』 新潮文庫『メルヒェン』(高橋健二訳)より。
文庫本20ページほどの作品ですが、5節に分けた節ごとにカットイメージ作業、意見交換という形で、4節まで読みました。 結末を未読のまま、話し合いたい問題を出し合い、議論を進めました。
大きくは、つぎの3つの問題でした。 ①主人公ハンフォークが求めた「完全なことば」、「詩」とは何か、 ②平凡な家庭生活を捨ててまでそれを求めねばならなかったのはなぜか そして、③彼は、求める完全な満足と安らぎに到達できたのか? これについて意見交換をしてから、結末の第5節に進みました。その結果、その結末の感動が深まることを体験していただけたようです。
〈感想から〉
○幻想的な話でおもしろかった。芸術を追い求める人間の姿、その苦しみが伝わってくる。 ○講師の進め方がよかった。結末を引き延ばすワクワク感。芸術とは、選ばれし人の“人生”そのものだと感じさせられた。
○ふだん使わない脳を使って、脳の活性化をさせてくれる体験でした。完全に現実を離れて、想像の世界に没頭できる時間は貴重です。
次回は、5月4日(金)みどりの日です。案内をご覧ください。