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  • 執筆者の写真教育エジソン

9 学習スキル④ 学習動機を高める

更新日:2020年9月26日


 コーピング・メソッドタイムは、学習スキルを通して、自立した学習者を目指す。そのため、学習へのやる気を考える学習動機の単元がある。第1回は自分の人生のさまざまな夢を書き出し、それらの実現と今の学習とのつながりを考える。第2回は、担任の先生方の中学高校時代の学習体験談を読んで、勉強の意味を考える。

 第3回は学習動機の診断テスト。東大の市川伸一教授が提唱する「2要因モデル」(図参照)で学習動機の傾向を見つけ、それに応じたアドバイスを読み、考える。充実志向→学習は好き。苦手科目にもおもしろさを探そう。訓練志向→学習成果を細かく記録するとやる気が出る。実用志向→苦手な科目の学習が将来どう役立つか調べる。関係志向→友達同士で勉強する。自尊志向→他人より自分自身と競争しよう。実用志向→成績が上がったら自分にご褒美を。

 これら6つの動機に優劣はないと教えるが、下段の3動機を入口として学習に取組み、やがては学習内容自体を重視する上段の3つの動機へとシフトしていくことが望ましい。

教員も、自分の授業で生徒にどの学習動機を高めているか、考えてみるとよい。

 ここまで紹介してきた学習スキルの学習教材は、『学習スキルアップ・ワークシート』(学事出版)として書籍化されているので、関心のある方は参照されたい。

2011年11月7日

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