top of page

あこがれの美瑛にて

K高校に赴任して2年生から持った担任学年が、持ち上がりで最終学年の4年となり、六月に修学旅行へ出かけた。北海道へ、2泊3日の旅。 2クラス在籍30名のうち、3加者は12名(男八、女4)。もう少し多くてもいいとは思うが、全員3加が望めない定時制では、これだけでも、まずまずの人...

何ゆえに彼らは……(私が喪った生徒達)

担任クラスのS君が亡くなった。顔見知りの少年とのトラブルで刺される、という突然の事件だった。 K高校に転任早々、会う前から問題生徒だとさんざん聞かされ、私のストレスを大いに高めたが、私が前向きに面談に望んだら、心を開いて実に楽しげに話してくれた、あのSくんである(「12年ぶ...

作家の責任(映画『催眠』と小説『千里眼』)

映画『催眠』の公開と前後して、『催眠』の続編と言われる松岡氏の小説『千里眼』が出た。映画を見た後で、これは期待して読み、そして、期待は裏切られなかった。 元自衛隊の戦闘機パイロットという異色の経歴を持つカウンセラー岬美由紀が、催眠技術や臨床心理学の知識を駆使して、カルト教団...

bottom of page