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漢字の花火の実践例 ツとカ

  • 執筆者の写真: 教育エジソン
    教育エジソン
  • 2018年11月5日
  • 読了時間: 2分

 国語授業のページでご紹介している、拡散型漢字ゲーム「漢字の花火」。

 例えば、「イ」と黒板の中央に一文字書いて〇で囲み、右側に引き出した=の右側に「イ」と読む漢字を書いていく。胃井威居……。

 あるいは、自由な方向に線を引き出して、カタカナを一文字加え、イで始まる2音読みの漢字を書いていく。―ン院員印因……。 ―タ板痛悼……。

 逆に、イで終わる2文字の漢字を書いてもいいが、その場合は、線を引き出して書いたカタカナを〇で囲む(アンダーラインが○と思って)。―カ回貝階怪……。

 中央に書いたカタカナの通りに読む漢字(この場合は、イと読む漢字)は、右側に引き出し、長く伸びる(文字にもよる)ので、これを「導火線」と呼んでいる。

 しかし、ふと思ったのは、打ち上げ花火なら、下に光の軌跡を引いて、その上でドーンと弾けるなあ、と。

 そこで、導火線を下に引き出すようにしたらどうか。

 実際に生徒たちとやってみたのが、「ツ」の例である。

 しかし、黒板は左右に長いわりに上下が短いので、「ツ」と読む漢字の列は4列になり、まっすぐな軌跡ではなく、漢字の塊になってしまった。

 また、「ツ」の性質上、たくさんの線が引き出せるが、文字列は長く伸びない。

 結果として幹が太く、枝葉を広げる「漢字の樹」のようになってしまった。

 これはこれで、見た目は美しい。

 しかし、本来の「花火」らしくするには、左右に長い黒板の性質を生かして、導火線は右に引き出すのがやはりいいようだ。

 そのことは、下の「カ」の例を見るとよくわかる。

 導火線を右に長く引き出しているのに3行になっている。これを「ツ」と同じように下に書いていくと、画面の下半分が「カ」と読む漢字で埋め尽くされて、「漢字の池」みたいになってしまう。

 長くなる文字列は左右に広げると、黒板という夜空を思う存分埋め尽くす協同作業の楽しさが盛り上がるのだなあと実感した。

 
 
 
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