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教育エジソン
17 教員集団の力① M高校の学力向上戦略
M高校の実践を支える教員集団の力について2回、書いておきたい。
平成22年度本校は、都立高校学力向上開拓推進校の指定を受けた。図に示すのは、そのときに私たちが考えた稔ヶ丘の学力観である。学校教育法第30条が示す学力の三側面の関係を、学習に苦手意識を持つ生徒たちの立場から捉え直したものだ。

学習に対して、「やってもできない」と構えを持ちがちな生徒たちは、授業の中で「やったらできた」という小さな達成感を味わうことで、学習意欲が向上し、「やればできる」という自己効力感が育つ。この関係を積み重ねて、自発学習に向けた好循環を作っていく。
この原理は、国数英理社の座学だけでなく実技教科も含む全教科に共通する。この図を見れば、本校の先生方が生徒たちの現状と向き合いながら、各自取り組んできた授業実践の意味が理解でき、これから何をしたらいいのかもわかる。この学力観に基づいて、各教科が工夫して行く。それが、「稔ヶ丘の学力向上戦略」である。
この戦略に基づく各教科の具体的な授業の工夫を一枚にまとめた図解も作った。それを見ると、生徒たちに達成感を味わわせ、自己効力感を育てていく学校ぐるみの取組みが一望できる。
2012年1月16日