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  • 執筆者の写真教育エジソン

16 授業展開の工夫③ ペーパースピーチ


 人間関係スキルや「産業社会と人間」のワークの中で、各自の考えを交流したいとき、相互の関わりを促すために、紙を折って見せる方法を考えた。

 例えば、人間関係スキルの「認知」のワークでは、身近なストレス場面のエピソードをいくつか読み、認知(考え方)をどう変えたら、気持ちが楽になるかと考える。その後、3つに折った大き目の紙に、上から順に、選んだ場面、別の認知、そのときの感情を、マジックで大きく書く。下の2つは折り畳んで隠しておき、発表しながら順に開いて見せる。友達に声をかけたが返事がない。無視されたと思うと苦しいが、図①のような認知ができれば気持ちは楽になる。

 この技法を「ペーパースピーチ」と名づけ、いろいろな場面で活用している。産社で各自が調べた職業を2つ折りの上半分に書き、下にその説明を書く(図②)。職

業名を隠して説明を見せ、この職業は何でしょうとクイズ式にすると、興味が持続する。逆に、職業を表にして黒板にマグネットで貼り、似た職種を近くに配置する。教師が1つずつ順に開いて紹介し、ところどころ書いた人に説明を求めたりすると、学習に広がりが出る。

 図③の「短所を長所に」は、産社でも似たワークをするが、実は、保護者会で活用した例である。子どもの長所・短所と短所の別の見方を書き、発表してもらうと、笑いが溢れ、温かな雰囲気になる。

 紙の折り方が甘いと、きれいに開かず見苦しい。折り目をしっかりつけ、反対側にも折り返して開きやすくしておくのがコツである。

2012年1月9日

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