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  • 執筆者の写真教育エジソン

15 授業展開の工夫② 発散思考と収束思考


 メソッドタイム(学習スキル)の「問題解決のスキル」では、「得意科目の成績をアップするには」をテーマに、発散思考と収束思考を活用した問題解決法を学ぶ。

 そのポイントは、思考のステップを分け、書いて考えることである。まず問題点は何か、視野を広げて、思いつくことはすべて箇条書きで書き出す。これを「ブレインストーミング」と言う。質より量、突飛な考えも否定せず、似た考えでもどんどん出す(発散思考)。出し切ったら、それを読み直し、最重要問題点は何かと考えて絞り込む(収束思考)。次に、それに対する解決策も、発散思考で書き出し、収束思考で絞り込む。

 この思考法は、コーピングと「産業社会と人間」のさまざまなワークで活用されている。産社の目標達成シートも、ライフプランも、すべてシートに記入する前段階として、発散思考で書き出し、それから整理している。

 これを集団でやるのが本来のブレインストーミングである。リレーションタイムの「認知」の学習では、英語スピーチ大会での発表が不安になった男子の話で、大会出場のメリットをグループで出し合う。その際には、意見を付箋に書き、中央に置いた記録用紙に、読み上げながら貼っていく。突飛な意見も批判しないルールなので、次々と活発に意見が出て、わいわい盛り上がる。ここで自由に話せる雰囲気になると、後段の絞込みに進んでも、互いに意見を言いやすく、建設的な話し合いができる。

 2つの思考を使い分けることで、個人の悩みも集団の議論も、稔りあるものになる。

2011年12月19日掲載

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