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8 学習スキル③ 理解力がつく学習法
更新日:2020年9月26日
学習スキルを学ぶコーピング・メソッドタイム。意味理解志向を育てるため、年間プログラムの後半は、理解力養成に力点を置いた「暗記ペン学習法」と「箇条書きトレーニング」に4時間ずつ充てる。これらは、いろいろな教科の学習で活用することで、理解の大切さが実感でき、自分で理解力を高めていける学習法である。
赤(または緑)色のマーカーペンで教科書の学習事項を塗り、緑(または赤)の透明シートを被せると、塗ったところが黒くなり、穴埋め学習ができる。暗記ペンなどと呼ばれるが、意味理解の大切さを忘れずに工夫して使えば、自分で課題をステップアップして、学習を効果的に進められるツールになる。
そのためのコツは、
①最初は少しだけ塗る
②シートを被せて文章全体をくり返し読む
③覚えたら段階的に塗り足して学習する
このペンを使ったことのある生徒は、たいてい一度に多く塗り過ぎて失敗している。この方法なら自分で考えながら楽に学習が進むので、ずっと使い続けるようになる。
「箇条書きトレーニング」は、教科書の説明文などの内容を箇条書きに直す練習である。日本語の文末決定性で、タイトルが文章の最後にあることも多い。そうしたことに気づきながら箇条書きにする練習をくり返すと、今まで漫然と読んでいた文章を、構造的に見る読み方が身につく。
授業中の先生の話を文章とすれば、板書事項は、その箇条書きまとめである。当たり前のことだが、この学習の中であらためて気づく生徒も少なくない。
2011年10月24日掲載