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教育エジソン
7 学習スキル② 授業ですぐ役立つ技術
更新日:2020年9月26日
学習スキルを学ぶ独自科目コーピング・メソッドタイム。年間プログラムの最初は、ふだんの授業にすぐ役立ち、工夫して学ぶことの意義を実感できるスキルを教える。例えば、黒板の文字を速く筆写するスキル、見やすいノートの書き方、漢字や英単語の記憶法、授業集中のコツ、定期試験に向けた学習の進め方…。
黒板の筆写では、板書内容を理解し頭に入れて書けば速い。そのため、短時間提示した例文を記憶して書く、という練習をくり返す。事前事後に筆写時間を測ると、9割方の生徒は時間短縮して喜ぶ。短縮しない生徒には、新しい方法に不慣れなだけで、日常の授業で心がければ必ず伸びると伝える。
小テストに向けて漢字や英単語を憶えるにも、学習経験の少ない生徒は、工夫に乏しい。そこで、記憶のスキルの回では、①声に出し、②手で書き、③意味を考えて憶えることを教え、練習して効果を実感させる。次に、③憶えたかどうか答えを隠して試してみて、④できないものを重点的に復習する、という手順を教える。これらの方法は、既に身についている生徒もいるが、「初めてやってみた。これなら憶えられる」と言う生徒も少なくない。
授業集中のための第一の秘訣は、授業内容に関心を持ち、能動的に参加することである。それでも集中が続かないときは、手の指圧や首のストレッチをする。息抜きの少ない授業では、先生に私的な質問を振って、雑談に持ち込む…など、あの手この手を考える。
学んだことがすぐ役立てば、やる気も出る。
2011年10月17日掲載