日本教育新聞連載PDF版を公開しました
日本教育新聞連載「学びに向かう意欲を育む」2011年9月から2012年2月まで、半年間にわたり毎週連載したシリーズです。 都立M高校でのオリジナルな科目の内容を中心に、生徒が主体的に取り組む学習のしかけとその考え方を述べています。...
アイデアのひらめく
瞬間が 何より幸せ
アイデアが人の役に
立てば 最高に幸せ
日本教育新聞連載「学びに向かう意欲を育む」2011年9月から2012年2月まで、半年間にわたり毎週連載したシリーズです。 都立M高校でのオリジナルな科目の内容を中心に、生徒が主体的に取り組む学習のしかけとその考え方を述べています。...
先日ご紹介したメンタルケア学術学会のパネルディスカッション「子どもがこころを学ぶこと」のプレゼンテーション配布資料を公開します。 パネルディスカッションに参加した方はもちろん、参加されなかった方も、よろしければご活用ください。...
2018年10月13日、新宿のNSビルで行われるメンタルケア学術学会のパネルディスカッションにパネリストとして登壇します。 シンポジウムのテーマは、「子どもがこころを学ぶこと」で、同学会が実施している「こころ検定」を視野に、心理教育のありかたについて議論するものです。...
人間関係スキルや「産業社会と人間」のワークの中で、各自の考えを交流したいとき、相互の関わりを促すために、紙を折って見せる方法を考えた。 例えば、人間関係スキルの「認知」のワークでは、身近なストレス場面のエピソードをいくつか読み、認知(考え方)をどう変えたら、気持ちが楽になる...
これまで、学習・人間関係のスキルを学ぶ独自科目「コーピング」と、「産業社会と人間」の学習内容を具体的に紹介してきた。ここから3回は、それらに共通する授業展開の工夫を考えてみたい。 リレーションタイム(人間関係スキル)の本が出たとき、「これで、毎週プリントを印刷しなくて済みま...
人間関係スキルを学ぶコーピング・リレーションタイム。3本柱の最後は「情動」単元。リラックス法である。 ①呼吸法 呼吸を深くし、心を静める。 ②弛緩法 体の各部に力を入れ、抜くことで心身の緊張を解く。 ③イメージ法 目を閉じて心安らぐ風景を思い浮かべ、体感する。...
人間関係スキルを学ぶコーピング・リレーションタイム。「行動」単元の後半は「アサーション」で、適切な自己主張を意味する。 例えば、今朝買ってきたばかりで楽しみに読んでいた雑誌を、友達から「貸して」と言われた。今読んでいるのだから貸したくない。どうするか。...
人間関係スキルを学ぶコーピング・リレーションタイム。3本柱の2つ目は「行動」単元で、会話や自己主張などの具体的方法を学ぶ。その際、やり方だけでなく、できるようになるまでの気持ちのステップに重点を置く。 不登校にもいくつかのタイプがあるが、M高校の場合、内向的な生徒の割合が高...
人間関係スキルを学ぶコーピング・リレーションタイムは、W大学の臨床心理学研究室との共同開発で、認知行動療法の考え方をベースにしている。 しかし、人間関係スキルとは何か。例えば、明るく挨拶する。人の話は素直に聞く。相手の気持ちを考えて話す。――そうした行動のしかたが重要である...
M高校は、チャレンジスクールと呼ばれる三部制の定時制高校である。不登校だった生徒などの高校生活へのチャレンジを支援するため、さまざまな取り組みをしている。 中でもユニークなのは、学校設定科目「コーピング」(1年次必修2単位)である。「対処法」の意味だが、コーピング・メソッド...
前回報告した通り、本校の独自科目コーピング・リレーションタイムで、昨年度、呼吸法・弛緩法・イメージ法というリラックス法の授業を実施した。アンケートなどから伺える生徒の評判は悪くないが、慣れない誘導シナリオの朗読は、先生方の負担感が大きかった。そこで今年は、その部分を吹き込ん...
リラックス法を教えた「情動」単元のあとは、まとめの「総合」単元だが、最初の二回の授業では、私の提案でグループによる展開とした。第1時は班対抗のクイズ・ゲームで協力し合う雰囲気を作る。そうすると、第2時にはその班で「リレーションタイム」クイズに取組み、楽しみながら年間の学習内...
M高校の独自科目「コーピング」の話。前回紹介した学習スキルの「メソッドタイム」に対して、もうひとつの「リレーションタイム」では、人間関係スキルを学ぶ。開設準備の先生方と早大とで共同開発したプログラムの素案があり、それを改良し、責任を持って授業の実施につなげる、というのが私の...
M高校には、人間関係スキルを学ぶリレーションタイムと、学習スキルを学ぶメソッドタイム、二つのコーピング(対処法)という科目があり、だからこそ、私は、この学校への異動を希望したのである。 コーピング・リレーションタイムは、早大人間科学学術院臨床心理研究室の協力が得られ、教授の...
本校の「総合的な学習の時間」は、各学年の前半で、自己の進路について理解を深め、後半は、各自の興味関心に合わせた自由選択講座で学ぶ。その講座のひとつとして昨年、初めて「ピア・サポート講座」を2年生向けに開いた。臨床心理学に関心と素養の深い2人の同僚とチームで発案し、企画から実...
ピア・サポート講座を立ち上げてまもなく、S先生に、臨床心理の話をしてほしいとPTA講演会の依頼があった。しかし、一人で話すよりも……と、S先生が取り計らってくださり、3人で協力して行なうことになった。 当日は、PTA役員のお母さん方を中心に、校長・副校長も含めて20人余りが...